4BLD 5BLDで最強になる方法を考えてみる

お久しぶりです〜m(_ _)m

今年初めての記事になります。先日3~5BLDのアジア記録が更新されましたね。 私が特に驚いたのは4BLDと5BLDで、4BLDはなんと18秒も更新されて、しかもoverall PBだそうです。5BLDはWRと3秒差まで来ました。  しかもアメリカでは4BLDのWRが更新されましたね。51秒なんて信じられません。新しい時代が始まる予感がします。2人のキューバーがWRを争う時代がまたやって来ますね〜

 

本題です

まずは4BLDから考えてみます。

分析・記憶・実行に分けます。

分析

偶数分割なのでキューブの向きを自由に変えられます。できるだけ多くのセンターが揃うように向きを調整します。ただしここで時間をかけ過ぎてはいけません。 WRホルダーのStanley Chapel氏曰く、十分いい向きを見つけてそれが最善だと祈るくらいが良いそうです。

ウィングの分析は難しいです

4BLDは50文字よりちょっと少ないくらいで毎秒3文字くらいで分析して、キューブの向きを変えるのが2秒くらい、つまり分析全体が20秒くらいになれば最強になる準備ができたと言えると思います。大変ですが頑張って練習しましょう

 

記憶

トップ層の記憶が平均で20~30秒だと思います。分析とほぼ同時に記憶している事になります。記憶量はレターペア22~24個分で毎秒約1個です。数字80桁を40秒以内に覚えるペースです。しかも分析しながらなので脳のリソースが全て使えない中でこの速さなので数字記憶が30~35秒で出来るのが望ましいと思われます。そう考えるとかなりの記憶力ですね。(5BLDも基本的に同様)

記憶システムの考察

場所法とレターペアは前提として、レターペアの作り方や場所法の使い方が多くて何が最適か分かりにくいと思います。(全員に共通する答えはありません)

記憶システムを比較します。

・レターペアの作り方

  • 1ペア1イメージ…基準(バッファを同じ場所にすれば506個)
  • 1ペア複数イメージ(厳密な数は決めない)  …やや多い
  • PA, PO…2倍(506ペアについてPとAorOを1個ずつ決める必要がある)
  • PAO…3倍(それぞれの要素が506個ずつ必要)

・場所の使い方

  • 1in1…場所を消費する。1個忘れたら思い出せない。(つまりDNFがほぼ確定する)
  • 2in1…よく使われる。バランスが良い。これを基準とする。1ペア1イメージでも使いやすい。
  • 3in1…PAOならこれ。1ペア1イメージでもストーリー法が上手ければできる。場所が節約でき、これくらいならまだストーリーも作りやすい。一部思い出せれば他も思い出しやすい
  • 4in1…場所をかなり節約できる反面ストーリー法が難しくなる。PAOOならこれ。芋ずる式に思い出せる

知っているものを並べてみました。BLDの難しさはレターペアの多さにあります。最低でも506通りのイメージが必要でPAOをやろうとすると1518通りになります。PA,POでも1012通りで、数字3桁の変換表よりも多いです。

BLDくらいのスピードならストーリー法が0秒でできる必要はないのかもしれません。3~4in1でも理論上達成可能だと思います。1個でも忘れたらDNFなので1in1はおすすめしません。結局、これが最善!というものは見つかりません。

ここまではイメージ記憶の話です。音記憶が残ってます。4BLDは交換分析の都合でセンターから解くのが速いです。結論、audio pairやりましょう。

実行

できるだけ止まりたくないです。記憶を速くすると思い出すのに時間がかかってしまうものですが、それ以外で止まらないことが最強になるための条件です。手順はf,bを使う必要が必ずしもあるとは限りません。使った方が速く実行できると思ったら使うだけです。頻度が低いし大きな差はないです。d回転はD D'wとかではなくスライスで回せるといいです。頻出で、1回あたりの差が大きいです。

最近はセンターでフローティングやるらしいですね。1.5手順減るのだとか。

25秒で覚えて45秒で実行すれば1:10です。記憶が一番難しいと思います。

 

5BLD 

4BLDにミドルエッジと+センター(tセンター)がついたものです。奇数分析なのでキューブの向きは決まっています。基本は4BLDと一緒なので軽く説明します。

分析

持ち直し…1秒

コーナー…3秒

ウィングエッジ…11秒

ミドルエッジ…5秒

センター…9秒×2

計38秒くらいが限界だと思います。ウィングとセンターがもう少し速くなるかもしれません。

記憶

センターファーストなら長期記憶が4BLDのほぼ2倍で30~32イメージです。数字記憶より少ないですね。センターの手順数がだいたい9か10で、短期記憶で解くには少し多いです。イメージ記憶と併用するか復唱することがほとんどです。ここで、もう1つ記憶法を考えました。最初の2ステッカーを一旦無視してあとの7~8手順を音で記憶します。残りをビジュアルで記憶して最初のステッカーを見て実行に入ります。殆どの日本勢が3BLDのエッジでやっている事を応用したものです。これが出来れば速いですが、不安定かもしれません。

ミドルエッジのおかげでコーナーを分析しなくてもパリティの有無がわかって交換分析できるのでコーナーファーストでも実行に支障はありません。

 

実行

パーツの種類が多いので3style手順も多いです。それ以外は4BLDとほとんど同じです。正確に回せるように練習しましょう。

45秒で覚えて1:40で実行すれば2:25です。最強になるならもっと速くなることになりますが…

 

練習?

最強の「状態」について考えてきました。今度はどうやってなるか考えます。

分析は量です。ただし、常に出来るだけはやくすることを意識しましょう。

追記:次見るステッカーが何処なのか迷わないようにしましょう。ウィングエッジで特に重要です。バッファを見る→LDfだ→直行 次は○○だ→直行……というようにカクカクした動きになってもいいので次のステッカーまで一瞬で視線を動かす練習をして下さい。

手順は今ある一番いいものを覚えましょう。キューブは一番いいものを使いましょう。

一番時間がかかるのが記憶だと思います。

BLDで現実的な記憶システムは1ペア1イメージかPA,POあたりだと思いますが、まずはレターペアを用意する必要があります。どうしてもPAOで覚えたいならそれでもいいです。これがかなり大変です。用意したレターペアを脳に刷り込む工程もあります。1からやるとするとこれだけで半年から1年ほどかかると思います。次にメモリースポーツで記憶力を鍛えます。ウェイトトレーニングみたいな感覚です。また、キューブを使えないタイミングでも練習できます。

たまにタイムを測ってBLDをやるとモチベーションが上がりそうです。

最後に

理論では分かっていても実現するには多大な努力が必要です。私自身ここに書いたことの半分も出来ていません。そして実はこの記事は自分自身に向けて書いたものです。「速くなりたいな〜」と思ったらここに書いたことをやるしかありません。皆さんも一緒に最強を目指しましょう