個人的な4BLDのやり方

こんにちは。今回は4BLDのやり方について書きます。私は他の日本勢とは少し違ったことをしてるのであまり参考にならない可能性がありますが、日本で私だけがやってるものも世界トップレベルだとやってて当たり前の技術かもしれません。ここでは主に 分析・記憶・実行にわけて書きます。

目次

  • 概要
  • 分析
  • 記憶
  • 実行
  • example solve  
  • 最後に
概要

BLDにおいて、分析・記憶・実行は密接に関わっています。なので完全にわけて考えることができません。分析の章で実行の話が出ることがありますがご了承ください。例えば、実行が速くなる、または記憶が楽になるように分析を工夫します。

使う回転は「全部」です。fやbが使えないと手数がふえます。また、dは1手で回します。D' Dwはしません。コーナーでB回転が稀に出てきます。ウィングやセンターでS、M、(希にE)を使います。

バッファはUFR/UFr/Ufrです。

分析

私はコーナー→ウィングエッジ→センターの順番で分析します。

 まずは基準面を決めます。同じ面に同じ色が2つ以上あるときに判断に使います。(センターのバーと呼ぶことにします。)キューブ全体を見渡してD面色のバーがあればそれを下にします。残りのバーで側面をできるだけ多く揃えます。少しでも多く揃っていることが大事なので例外的にD面色のバーを無視することがあります。バーがなければD、F、R面が1つずつ揃うようにしてます。D面を含む手順は平均的に遅いので減らしたいです。

・コーナーではweak swapという技術を使うことがありますが、使わなくても問題ないと感じます。

・ウィングエッジはループを作る時に主に2つの基準で判断します。まずは速い手順が出てくるようにします。RFdでループがきれればBUrからループを作ると[U R U', r]が得られます。次にパリティ手順が速いところから優先的にループを作ります。ただし、極端に遅い3style手順が出ないように優先順位から外れることもあります。

コーナーにパリティがあった時はUFとURを交換分析して、コーナーパリティ手順でちょうど揃うようにします。これをやらないとコーナーパリティの後にPLLパリティでUF-URの交換をする事になります。

・センターの分析は自由度が高く、難しい要素の1つとなっていますが、各面を時計回りに優先順位をつけて、直前に分析したパーツを指で押さえてます。ただし、U面とD面はグリップの都合で記憶と勘に頼ってます。例外的にU面の最後のパーツを避けてループが切れるのを回避するために優先順位から外れます。

記憶

コーナーとウィングは分析の順番通りに場所法で記憶します。COは1個なら2文字、2個ならそれぞれのU面ステッカーの位置を文字にして記憶します。普通の手順と間違えることはほぼないです。コーナーパリティは場所法か、ビジュアルと足記憶の併用で覚えてます。パリティがキューブの右側/左側にあるという足記憶をすれば大抵思い出せます。ウィングパリティはイメージ記憶する事が多いですがたまにビジュアル記憶で済ませます。

センターは最初の2ステッカーは一旦無視してその次から6手順音記憶します。残りは音記憶に詰め込むかビジュアル記憶します。最初の2ステッカーを確認して実行に入ります。ビジュアル記憶が雑だと本当に忘れます。

実行

センターから実行が始まります。センター手順は先日Stanleyが公開した手順表をベースとした手順を使っています。センターの実行で意識することは特にないです。

次はコーナーを実行します。この時ウィングの最初のほうもどうにか思い出して、実行で止まらないようにします。コーナーパリティは最期まで残しておきます。COが多いと厄介です。COを解いたあとコーナーパリティがの向きが変わるとどこなのか分からなくなるのでこれも最後に解きます。

そしてウィングを実行します。手順はDaniel手順がベースです。ここで意識するのは止まらないことです。常に次の記憶を思い出します。パリティはUfrを含まなくても知っている手順にセットアップして1回で揃えます。フローティングで解けそうなところがあればその場で手順を考えることがたまにあります。

example solve 

1:36.80=50.02+46.77 U F2 D' U' R2 U B2 U' L2 F2 U L2 B' D' L2 B L' F' R2 F2 R2 Rw2 F2 Uw2 D Fw2 D' B' R2 B Uw2 U2 F2 R' D' Rw B2 F2 Fw' Rw L2 F2 D Rw2 F Uw x2 y(基準面スクランブル)

今回はF面、D面、R面にバーを持ってくることが出来ました。とてもラッキーです。(数えると、無条件で7個センターが揃っていますし、D面も半分揃っていてU面が埋まってないのでループも切れないと思われます。)

コーナーを分析します。

UBR UFL LDB RDB LUB DFR DFL 少し楽なコーナーだと思います。

ウィングですが、コーナーパリティがあるので交換分析をします。

DRf RFd BDl URb RDb BRd RBu FRu

BLu LBd FLd DBr BUr DFl FDr UBl

LFu DLb RUf LDf ULf UBl                        単独2点交換がなくて分析しやすいです。交換分析なのでFUlは揃っているものと捉えます。

センター

Lub Dfl Ufl Bur Fdr Ubl Luf Fdl Ubr Rub Bul Rfd Dbr Ldb Bdr Lfd

普通の8手順でした。実行ですが、特殊なことはしてないので省略します。

最後に

今のソルブは決して完璧ではありません。ですが、十分速くなれるソルブです。4BLDは特殊な技術が3BLDほど使われていません。純粋な技量でランキングが決まるのがこの種目の現状です。しかし、私はまだ今のやり方に満足していません。今後は特殊な技術も身につけたいと思います。

  • ウィングパリティの手順を覚える
  • コーナーパリティの最適化(いつか記事をかくかもしれません)
  • コーナーフローティング、LTCT手順
  • もしかしたらウィングフローティング?

いつ終わるかわかりませんが、いつかは習得したいです。

今回の記事はStanleyのExample solveの二番煎じのようなものでしたが、日本語で初めて公開される技術もあったかもしれません。また、これは現状の私ができる最善のやり方に過ぎず、理論上はもっと速いやり方が存在します。いつか何かしらの形で情報を公開します。今後ともどうぞよろしくお願いします。