3BLD 平均sub20までの道のり 後編 (個人的意見)

こんにちは。K.H.Cuberです。

https://twitter.com/ms3bf/status/1559837052694589440?t=ZtNYnKSRU67U0XgucxAPXg&s=19

お待たせしました。(待ってない)

という訳で今回は3BLD sub40からsub20までの道のりについて考えていきます。この記事の対象は3styleで単発sub40した人でsub20する意思と時間がある人です。練習時間があまりにも少ないとsub20は厳しいかもしれません。sub40したばかりの人はストーリー法や実行など、一部だけでも参考にしてください。

今回の内容です

  • sub20のペース配分
  • sub20に必要な手順
  • sub40との違い
  • 分析
  • 記憶
  • 実行
  • その他
  • 最後に

sub20のペース配分

sub20するには    記憶7秒実行13秒が現実的という意見もあります。個人的にはだいたい賛成ですが、もう少し記憶に時間がかかり、実行がもう少し速い気がします。7.5秒/12秒 くらいだと思います。もちろん人によって得意不得意あるのでペース配分は前後します。

sub20に必要な手順

通常の3styleだけでsub20するのは難しいと思います。最低限2twistsと2flips辺りは必須です。3twistsは3style2回で解けますが専用手順を使うともっと速く解けます。また、フローティングはこの時点でUB, UR, UL, UFL, UBLまで覚えるとsub20に早く到達するでしょう。もちろんコーナーは各バッファに対応するパリティ手順もです。LTCTは習得出来てないのではっきり言えませんが計算上6分の1の確率で10~16手ほど節約出来るので覚えておいて損はないです。

sub40との違い

sub40は3styleに慣れて、復唱なしで記憶すればそこまで難しくありません。ペース配分の幅も広いです。なので苦手なことを放置しても行けます。一方sub20は3styleを反射的に回し、分析とほぼ同じスピードで記憶する必要があります。必要な手順数も多いですしペース配分は限られます。つまり弱点があってはいけません。イメージ記憶が苦手ならレターペア表埋めてストーリー法を練習します。(TPSが限界なら記憶をさらに伸ばすか手数を極限まで減らします。リグリップキャンセルとかの技術を使えばTPSは上がりますがやり方はあまり詳しく説明出来ないです)

ここからは具体的な技術についてです。

分析

分析はほぼ限界まで速くしましょう。記憶より0.5~1秒速くできるといいと思います。あるいは短期記憶だけで覚えるかストーリー法を分析と同じスピードまで強化しましょう。

コーナーの透視というものを聞いたことはありますか?コーナーの透視とは、コーナーの3つのステッカーの2つだけを見てどのパーツが特定することです。英語圏だとtwo color recognition とか言われてます。これをやるとB面を見ずにコーナーを分析できます。これはその場で推測するのではなく、予めパターンを暗記しておきます。ここからは少し記憶とも関連します。

エッジファーストでエッジの最後に2点交換があった時に文字化しないでビジュアル記憶する方法もあります。いちいち文字化するよりも圧倒的に速いです。また、コーナーパリティやEOやCOも文字にしないでビジュアル記憶しましょう。フローティングが1手順だけの時もです。あと、誰も言及しませんが、タイマースタートから基準面に持ち替えるまでもタイムなので、最適化しましょう。これに関しては慣れでいつの間にか出来てる人も多いのではないでしょうか。

記憶

日本勢と海外勢の最大の違いは記憶にあると思います。殆どの人は自分が今まで1番使ってきた言語で音記憶をし、レターペアを作っています。我々なら日本語ですね。

音記憶について

日本だと普通はコーナーをストーリー法で覚えて、エッジを音とビジュアルで覚えます。そのときエッジの最初の2文字を2回分析しています。また、短期記憶に限界まで情報を詰め込むので途中で他のことを意識する余裕はありません。

一方、例えば英語圏では、コーナーをストーリー法で覚えることは共通してますが、エッジをオーディオペアを使って記憶します。これは2文字を1つの音として覚えるもので、エッジは6音、最後のほうをビジュアルで覚えれば5音となります。記憶の保持にかなり余裕ができ、コーナーの先読みがしやすいです。また、エッジの最初を復唱する必要がないです。人によってはほぼ音とビジュアルだけでキューブ全体を記憶できるみたいです。

オーディオペアはできるなら採用することをおすすめします。これがなくても理論上は一応sub20できます。

イメージ記憶について

日本だとコーナーにイメージ記憶を用いる人が多いです。コーナーは平均4手順なので4つの単語を覚えることになります。2つのストーリーに分けて記憶すると、片方だけ思い出せないことがあるので4つで1ストーリーにします。この時ストーリーが思いつかないことがありますが、1つのレターペアに複数の品詞のイメージを割り当てると改善します。私自身はこれに関しては特別詳しいわけではないので、詳細には書けません。twitterでいい情報が稀に見つかります。

記憶するときに最初のイメージを強く意識すると思い出しやすいです。他のレターペアも連鎖的に出てきます。

オーディオペアなしでの最善策

オーディオペアの導入は時間と労力を要します。それなしでsub20する方法は2通りあると思います。1つは音記憶以外の全ての要素を極めること、もう1つはコーナーファーストにすることです。前者は文字通りです。後者ですが、復唱なしで覚えるために短期記憶の量を減らします。その代わりイメージ記憶の量が1.5倍になります。コーナーファーストでトップレベルに速いのはKaijun Linでしょうか。彼はMO3のアジア記録を持っています(2022年10月10日時点)彼は4BLDや5BLDでも輝かしい成果をあげています。(元WR、現NR、AsR)ストーリー法の練度が非常に高いです。私自身、エッジをストーリー法で覚えることがないので、記憶の感覚についての詳細はわかりません。ですがやってみる価値はあると思います。

ここからは少し実行とも関連します。コーナーファーストでの分析ですが、weak swapを使うも良し、UFR-UBRの交換分析を習得して、UFR-UBR UF-xyのパリティを覚えるも良し、速いと思う方を採用しましょう。ただし、前者はエッジフローティングが使いにくくなる可能性がありますし、後者はweak swapなしでエッジフローティングをやってパリティが残った時LTCTがやりにくくなります。LTEF(last target and edge flip)があれば問題ありません。

実行

ここまで読んでくださってありがとうございます。あと少しです。思いのほか長くなってしましました。

実行は手順の量だけではありません。回し方、キャンセリング、グリップ、単純な指の速さ、様々な要素があります。

全ての手順を適切な指遣いで回しましょう。リグリップを減らす回し方をすると最適なことが多いです。また、フィンガートリックのレパートリーがTPSに大きく影響するように感じます。Mという手の回し方だけでも少なくとも5種類くらいはありますし、どれか1つを知らないと極端に回しにくくなる手順もあります。グリップに応じて使い分けましょう。また、同じ指を連続で使うと滑らかさが減ります。さらに、手順自体もグリップに応じて使い分けると速いです。

また、個人的にはキューブにもこだわるべきだと思います。高性能で自分に合ったセッティングのキューブを使いましょう。潤滑も含みます。9tps以上を目指しましょう。

上級者になると分析とは違う解き方を実行中に思いつくこともあります。

UF RD FL

UF-UB flip 

これをflipを先に処理すると

UF DR FLが出てきます。こちらの方が速いです。

その他

nod donしましょう。騒音も対策しましょう。ウォーミングアップを全くしないと指を痛めるかもしれません。特に冬は注意です。こんなところだと思います。

最後に

非常に長い記事になりましたが、ここまで読んで頂き、ありがとうございます。これを読み切るほどの熱意があるあなたならきっといつかsub20できると思います。(どこかで似たフレーズを見たことがあります。勝手に使ってすみません)ここに書いてあることを実践すればsub20できると思います。というかしている途中でsub20します。それだけの事を書きました。まだ書いていない技術も多少ありますが、今書いても直ぐに新しいものが出来てまた記事を書くことになって面倒なので、最新の情報をチェックしてくださるとありがたいです。以上です。