3BLD example solve (3style)
3BLDを極める上で、速い人のソルブを見ることは大事ですが、詳細に記述された資料は少ないです。あったとしても古い手順やテクニックを使っていたり、逆に高度すぎる技術が使われていたりする事があります。今回はフローティングなどの超上級テクニックを使わない例をいくつか紹介したいと思います。
以降基準面スクランブル UF/UFRバッファ
solve 1
F D2 B' R2 F2 R' U' L D2 B U' F2 U2 F2 R2 D' L2 D' Rw' Uw2
コーナーを分析します。
DFL RDB BDL BUR BUL
ここでループが切れます。ループの作り方はいくつかありますが※1、ここではループの最後の場所と相性がいい場所からループを作ります。この場合はLUFです。従って
UFR) DFL RDB BDL BUR BUL LUF FDR UFL
となります。
エッジを分析します。
RD DF FR RU UB RB LD BL DB UL
前半のターゲットがキューブの右側に集中してるため、視点の移動が少なくて済み、速く分析できます。
実行
[R' F': [E, R2]]
[R' U' E' R: [E, R2]]
[U: [L' E L, U2]]
[S' U' R': [E', R2]]
D' R' U' R U R U R U' R' U' D
[U' R': [U, R' D R]]
[D R' U: [R U' R', D]]
[R' U2: [R' D' R, U]]
[D': [U', R' D R]]
solve 2
L2 D' L2 B2 D L2 D2 F2 D' L2 B2 F2 R B L2 F D' U' F' R D Uw2
コーナーを分析します。バッファが埋まっているのでループを作ります。今回はUFLから始めます。
UFL UBR DBL BDR DFR LDF UFL
奇数文字でループが終わりましたが、COが残っています。LTCTが速いですが、未習得という前提なので別の手段を取ります。文字列の最後にLUB UBLを加えます。最後にUBLのパリティが残ります。つまり次のようになります。
UFL UBR DBL BDR DFR LDF UFL LUB UBL
エッジを分析します。コーナーパリティがUBLなのでUB-ULで交換分析をします。
DF BU LF UL RU FR LB RB RD
ここでループが切れます。残ったDBとDLパーツの内、RDを見たあと、最小限の視点の移動で見られるのはDBです。今回はDBからループを作ります。結果
DF BU LF UL RU FR LB RB RD DB LD BD
実行
[U: [R' F' R, S]]
[U2: [R' E R, U]]
[R' U' E' R': [E, R2]]
[Uw' L: [S', L2]]
[U': [S, R' B R]]
[U: [S', R' D R ]]
[R F R': [U, R' D' R]]
[R U' D': [R' U R, D2]]
[U D R D': [R' D R, U']]
[R U R': [U2, R' D' R]]
F R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R F'
solve 3
B2 D2 U2 R2 F2 L' D2 R2 D2 U2 F2 D R2 B' R D F2 D2 U B2 Rw Uw2
コーナーを分析します。
バッファが埋まっているのでループを作ります。UFLから始めます。
UFL FDL LUB BUR LUF
2手順+パリティというラッキースクランブルです。しかも手順が長い傾向があるD面が多く揃っています。
エッジを分析します。
FL DF BU RB LD LB UL UR
最後のターゲットURにバッファの側面(交換分析してるので)FUステッカーがあります。よって残りの捻れループとEOの合計が奇数です。FRが揃っていて、既に8文字分析したので、バッファを含む10個のエッジパーツを見たことになります。残りはDRとDBで、DRにEOが確認できます。以上からDBが揃っていることがわかり、分析が完了しました。結果
FL DF BU RB LD LB UL UR (EO:DR)
コーナー3手順、エッジ5手順のラッキースクランブルです。焦らず確実に回しましょう。
実行
[U' D R': [E, R2]]
[M', U R' U']
[U S' U', L']
[M2 U': [M, U2]]
[U: [R' E' R, U2 ]] [U': [S, R2]]※2
[D: [R' D' R, U']]
[R', F' L F ]
補足等
※1 残ったパーツ全体を見てループの始点を決める方法もある。この場合、FDRから始めると、残りがUFL RDFになる。今回は文中の方法の差は小さいが、この方法を検討する価値はある。その際、分析にかかる時間が長くなるか、実行前に頭の中で最適な解き方を考える事になる。
※2 EOの挟み込みにより、速く解ける事がある。この場合は …UL DR RD UR とする事ができる。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回は3style+αの技術を使って解きましたが、フローティングやLTCT、その他のテクニックを使うことでさらに速く解くことができます。solve 2でLTCTを用いる場合、UF-URの交換分析になり、エッジでフローティングが出てきます。超上級テクニックの解説もいつかするかもしれません。